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米国10年債利回りがピークアウト?投資家必見の今後の動向予想

作成日: 2023年03月05日

更新日: 2023年03月05日

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はじめに

2月の米国10年債利回り(US10Y)は、月初の3.51%付近から着実に陽線を積み上げ、昨年10月の高値の4.20%付近に迫る勢いで増加してきました。 の しかし、ようやく10年債利回りが3.97%付近でピークアウトしているかのような振る舞いを見せています。

US10Y

3/1 - 3/3は4.00%を突破する場面も見られましたが、3/3に-2.61%と大きく下落し、最終的には3.956%でこの週を終えました。

テクニカル的には、MACDがデッドクロスを組んでいることから、来週からは下落に転じる可能性がありそうです。

また、4.00%付近にサポートラインが存在し、安易とは越えられないという見方もできるかもしれません。

それでは、米国10年債利回りのピークアウトは間近なのでしょうか?

米国10年債利回りがこれから下落するならば、米国株や米国債が勢いを取り戻し上昇するかもしれません。

この記事では、3/5週のイベントの予定を見ながら、米国10年債利回りの将来の動向について考えます。

この記事のポイント

  • 3/9の雇用統計発表が市場予想を下回った場合を考えると、3/5週の米国株、米国債の大きな取引は避けた方が良い。
  • 10年債利回りがピークアウトしたと考えるのは早過ぎる。

3/5週の米国での主要な経済指標発表スケジュール

経済指標カレンダー | 外貨ex by GMOによれば、3/5週の主要な経済指標発表スケジュールは以下の通りです。

  • 3/6 1月製造業新規受注(前月比)
  • 3/7, 3/8 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
  • 3/9 2月の雇用統計

これらの全てが米国10年債利回りに影響を与えますが、一番影響が大きそうなのは雇用統計と考えています。

1ヶ月前、1月の雇用統計発表にて、米国の失業率が史上最低の3.4%という数字が叩き出され話題になりました。

Unemployment rate

3/9の雇用統計にて、さらに失業率が低下するようなことがあれば、10年債利回りが急上昇する展開もあると思います。

ここで失業率を予測するのはナンセンスかなと思うので、予想はしません。

しかし、失業率が市場の予想を下回った場合、予想通りだった場合、予想を上回った場合に分け、今後の10年債利回りの動向を考える必要はあると思っています。

とくに失業率が市場の予想を下回った場合については注意しておく必要がありそうです。

1月の雇用統計が市場予想を下回った2/3以降の10年債利回り、S&P500, ドル円の動向を示します。

US10Y, S&P 500, and USDJPY

10年債利回りは、2/3だけで3.86%も上昇してしまったのです。

S&P 500は-1.04%の下落でした。

ドル円への影響も大きく、2/3だけで1.97%も上昇し、週終わりには137円近傍に迫る円安になっています。

したがって、市場予想を下回った場合を意識し、3/5の週は米国株、債券の取引はしないのが得策だと考えています。

米国10年債利回りはピークアウトしたのか?

さて、3/9発表の雇用統計を考慮すると、米国10年債利回りがピークアウトしたと考えるのはあまりにも時期尚早でしょう。

以下の記事にもあるように、米国の人手不足の問題は根深く、労働力の需要が落ち着くのはまだ時間がかかりそうです。

Understanding America’s Labor Shortage: The Most Impacted Industries

であれば、おそらく年末ぐらいまで10年債利回りは上昇し続け、ピークアウトするのはその後ということになると思います。

株や国債のよい買い場はその後に来ると考えています。

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