作成日: 2022年12月07日
更新日: 2023年03月21日
2022年も終わりに近づきつつあります。
今年は、アメリカの景気加熱が行きすぎたため、FOMCが連続して利上げを行ってきました。
下のグラフからわかるように、2021年11月の短期金利は0.08%だったところからスタートし、2022年2月から連続して利上げを行い、2022年11月現在には3.78%に達しました。
この一連の利上げは歴史的にみても相当なハイペースです。
前述したように、FOMCによる短期金利の利上げは、景気を抑制するために実施されています。
景気が下火になってきたとFOMCが判断すれば、短期金利の利上げは止まり、いずれ利下げに方向転換することになりそうです。
それでは、いつ米国は不景気になるのでしょうか?
2023年3月現在、米国はいまだに不景気とはみられていません。
米国の失業率が非常に低く、労働力の需要がいまだに高いためです。
しかし、2023年3月の失業率が2月より上昇する等、失業率が底を打った感があります。
また、米国経済を牽引してきたテック系企業がレイオフを行ったり、やや雇用にも陰りが見え始めている兆しがあります。
Meta、全社員の13%にあたる1万1,000人をレイオフ。XR/メタバース事業部門の“効率化”にも言及
米国がいつ不景気になるか見極めるためには、今後も米国の失業率を注視しておかなくてはならないでしょう。
それでは、いつ米国は不景気になるのでしょうか?
しかし、11月のFOMCの議事録によると、2023年の終わりまでに不景気となる可能性が取り上げられています。
このことから、2023年の年内には米国が不景気に陥る可能性をFOMCが考慮しているのがわかります。
U.S. FOMC Meeting Minutes (November 1-2, 2022)
我々としては、2023年の終わりまでには米国が不景気となる、と考えた方がよいでしょう。
(日本への影響等は別の記事で述べます)
それでは、米国が不景気となることを見越した上で、いまから何を買うべきなのでしょうか?
それは次回の記事で書きたいと思います。