いがらしの投資失敗とその教訓 - 米国のインフレとBLV、VPUへの過信からの損失
作成日: 2023年02月12日
更新日: 2023年03月25日
はじめに
前回の記事にて、1月の米国の雇用統計により、いがらしの総資産が受けた影響は小さかった、と書いたのですが、その直後、いくらか損失を受けてしまいました。
この記事では、その損失について述べるとともに、その損失の原因について振り返り、今後はどうするべきなのか考えます。
この記事のポイント
- 損失の原因となったいがらしの失敗とは?
- 米国の長引くインフレとBLVの損失
- 投資のセオリーに反した結果、VPUの損失
- これからどうするべきか
いがらしの失敗
長引くインフレと強すぎる雇用
ここまで米国のインフレが長引くとは思っていませんでした。
昨年、テック業界のレイオフを皮切りに、2023年中は徐々に失業率が上がっていくと予測していました。
実際には、2023年1月, 2月と失業率が低下し、現在は歴史的に低い水準の値となっています。
1月と2月の失業率だけで2023年の米国の景気を占うには材料不足ですが、果たして2023年末までに失業率が下がるという未来はあるのか、と疑問を抱かせるほどの結果です。
この結果などを受け、米国10年国債利回りが再び上昇トレンドに乗っています。
昨年末の高値3.90%に迫りそうな勢いです。
3.5%から3.9%程度のレンジ相場が昨年12月から続いています。
私はこの10年国債利回りが中長期的には下がり国債の価格が上がるだろう、と考えて長期国債ETFであるBLVに投資してきたのですが、思惑通りにはいっていません。
10年国債利回りの動きを反映し、BLVも冴えないレンジ相場です。
私はこのBLVを70株持っていて、2/12付で-0.86%の損失で収まっていますが、ほとんど円で買っているので為替を考慮するとそれなりに損しています。
長期国債利回りが下がればよいですが、しばらくはこのレンジ相場が続くでしょうね。
とはいえ、BLVによって3.80%の配当がドルで得られるので、そこだけはよかった点です。
「10年国債利回りが中長期的には下がるだろう」という推測、気持ちが強すぎたあまり、BLVを買い急いでしまったのが第一の失敗です。
VPUを買いすぎたこと
昨年11月、これから米国が不景気に入るだろうと考え、不景気に強い公共やエネルギーセクターのETFのVPUを買ったのですが、これの損失が-3.20%とちょっと大きいのです。
ユーティリティ株は相場下落時のヘッジとして持っておくべき株であって、昨年11月は大きな下落があったわけではないですし、不景気の予兆がそれほどあったわけでもなかったので、投資判断としては疑問でした。
実際、年が明けるとSP500が上昇しているのに対し、VPUはやや下落傾向です。
S&P500やグロース株に投資する際、予算内でVPUを少量買っておくのはよいと思いますが、VPUを単独で買うのはよくなかったと思います。
投資のセオリーに反した投資であったと言えるかもしれません。
これからどうするべきか
S&P 500やグロース株投資に切り替えることも考えられるかもしれませんが、これまでと引き続き、2023年内は米国債への投資を続けていこうと思っています。
今回のインフレと雇用の強さはかなり長引きそうなので、投資がプラスに転ずるまでには長い時間がかかると思っています。
また、ドル円の動向にも注視しておきたいところです。
直近だと2/14のCPI発表で大きく動きそうですが、日銀やFRBの動向にも気をつけるべきでしょう。
現在の130±2円くらいのレンジ相場がしばらく続くのではないか、と思いますが、極端なポジションを取りすぎないよう、自分のポジションを常に確認する慎重な姿勢が必要と思います。
おわりに
この記事では、昨年11月から12月にかけての筆者の失敗について述べました。
自分の予測を過信してしまったことが要因です。
決して焦らず、少しずつ資産を増やしていく姿勢を徹底しようと思います。